相談室事例

Consultation Example

 

保護者Aさんうちの子、他の子と比べてなんか違う気がする・・・

保育士Bさん保育園で私が受け持っているあの子は、
何か発達に問題があるのかな?
 今後、どうやって保育をしていけばいいかわからない・・・

社会人Cさん
会社の皆とうまくコミュニケーションが取れない・・・
私、何かおかしいのかな・・・

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保護者Aさんのケース



太郎は五歳です。何か気になった物があれば、それに向かって一目散に走って行ってしまいます。そんなときは、名前を呼んでも振り向きもしません。あるときなどは、道の反対側にあった風船が気になって駆け出し、危うく車にひかれそうになりました。また、お店の商品でも気に入ったらすぐそれに手を伸ばしてしまいます。手をつないでいても、それを振りほどいて駆けていってしまうので、私はいつもヒヤヒヤしているんです。

スタッフのアドバイス



とても色んな事に気がついて好奇心の強いお子さんですね。ただ、それにたいする適切な関わり方を自分で上手く調整することがまだ出来てない。太郎君が好きなのはどんなことなのかをしっかりと理解した上で、それをかなえることとともに、自分の行動を振り返って上手く調整する練習を積んでいきましょう。お母さんと相談しながら、具体的なやり方について考えていきたいと思います。

保護者Bさんのケース



次郎は3歳の男の子です。四月から幼稚園に行きだしたのですが、好き嫌いが多くて、園の給食がほとんど食べられません。おなかがすいて不機嫌になってしまうのですが、それでも、食べられないようです。家では、次郎の好きな物を中心に食事を用意するので、食べてはくれるのですが、いつも同じようなメニューになってしまいます。家でも苦手な物も出して、残さず食べるように、強く言ったほうがいいのでしょうか。

スタッフのアドバイス



おなかがすくと、園での活動にも身がはいらず、楽しくないですね。最初にアレルギーの有無などについて確認した上で、まずは園にも協力してもらって、食べられるものを用意してあげたらどうでしょう。そのうえで、何の要素が嫌なのか見極めて、比較的嫌さの少ない物を中心に、「これは食べても大丈夫、美味しそう」と感じように周りの雰囲気を作ってみてはどうでしょう。次郎くんの事をもう少し伺いながら、具体的にどうするか考えていきましょうか。無理強いは逆効果ではないでしょうか。

保育士Aさんのケース



私が受け持つ4歳児の高志君は、自分の物とお友達の物を区別することが出来ません。注意力が散漫ですから先生の話はまったく聞けていないようで、自分勝手な動きをします。ですので集団行動には馴染めませんし、時には園外へ出ようとしたりしますので保育士は高志君から目を離すことが出来ません。友だちに乱暴することはありませんが、自分が遊びたいと思ったらことわりなしに友だちの遊んでいる遊具をとってしまい、始終もめ事を引き起こします。高志君に園でのルールを教えて集団になじむようにしてあげるために、保育士はどのような方法をとればいいのでしょうか。

スタッフのアドバイス



こういう子どもの場合、一度に全てに対する改善を求めるのではなく、幾つかの、今必要なスキルに区分して指導をしていくことが必要です。例えば所有物の区別に関しては、イヤでも目につく大きなシールなどを高志君の収納箱につけて、視覚的に区分することから始めましょう。今でもロッカーや靴箱には名札や色違いシールなどが貼ってあると思いますが、高志君が偶然、整列の仲間に加わったときに皆にも分かるような大きな声で誉めて、ご褒美としてバラの造花をロッカーに張ってあげたりします。
次いで、人間は人真似をする動物ですから、例えば保育士が横に立ち、キョウツケ(気をつけ)、礼の動作をし、完全にではないけれどなんとなく動作になったような時にも素早く誉めます。こうして何気ない仕草の中に意味を見つけてあげて、徐々に一連のルールに引き込んでいきます。とにかく認めて「誉める」ことを忘れないようにしてください。

保育士Bさんのケース



新一君は、1歳6カ月で入園してきましたが、担任の保育士の顔を見ようとしませんし、視線をとらえようともしない、何かよそよそしさを感じさせる男の子でした。3歳になり、私が新一君のクラス担任になりましたが、朝お母さんに連れられて教室に入るとき、いつもお母さんが「早く上履きに履き替えなさい」とか「そんな子は嫌い」とか、「グズグズしないで」など、きつい口調で指示をだします。流行のおしゃれをしていつも香水の匂いをさせているお母さんは感情の起伏が激しく、新一君にとっての安全基地としての機能が疑われる母子関係でした。

スタッフのアドバイス



なかなか難しいケースですね。しかしこういうケースは、時に虐待につながったりもしますので、保育士としてはなんとか母親とのコミュニケーションチャンネルを開きたいものです。こういう身勝手な母親でも誰かに関心を持たれると悪い気はしません。ですから、「お母さん、今日は笑顔がいいわね。何かいいことあったんでしょう?」とか、「今日は新一君、偉かったんですよ。私のお掃除、手伝ってくれたの」など、送迎時に積極的に声かけをして関係を作る努力をして下さい。具体的にはそれこそケースバイケースですので、相談に応じます。

社会人Aさんのケース



僕(42歳・独身男性)は、大手製造業のコンプライアンス部に所属する会社員です。入社して10年たちますが、実は父親のコネで途中入社したという経緯があり、周囲の人にもそれが知れ渡っているので、同僚や上司からも「自分では何もできない人」と思われているに違いないと感じています。会社での人間関係には苦手意識があり、普段から同僚や上司などとコミュニケーションがうまく取れません。仕事上でさえ、必要最低限の確認等も「間違ったことを言って『変な人』と思われたらどうしよう」と考え、報告や連絡が遅れてしまい迷惑をかけています。また、細かいことがとても気になり、書類のちょっとした誤字や脱字等が気になって、大まかな企画や計画を立てることができません。周りからは「もっと大雑把に考えて」と言われますが、気になるとどうしてもその事に取り付かれて業務が進まなくなってしまうのです。今後この会社にいても、昇進することは期待できないので辞めようかとも思ってしまいます。

スタッフのアドバイス



色々お話頂きましたが、あなたは、家庭環境やこれまでの生育暦から、年の離れた兄がいて、母親からいつも「あなたはやらなくていいのよ」と言われ続け、自分で何かをやり遂げたことがあまりない感じがしているのですね。このことから、自分自身に自信を持つことができなくなっているのではないでしょうか。
今後ですが、まずは「自分を知る」ことから始めましょう。あなたは何が好きで、何が嫌いか。何ができて、何ができないか、などを一つ一つ確認しながら、本当の自分と向き合います。そして、「できている自分」を無視せず、できていることを認めていく作業をしていきます。また、会社でのコミュニケーションの改善策として、「変な人と思われている」などの『思い込み』を見つけ、周囲の人の反応を正しく評価します。さらに、様々なコミュニケーションの方法を訓練し、練習することで、少しずつ実践に移していきましょう。一人ではできなくても、私も一緒に考え、実行したことを報告して頂くことで上達します。

社会人Bさんのケース



私(30歳・独身女性)は、カフェに勤める店員です。仕事自体は楽しく好きな職業なのですが、頼まれたことを途中で忘れてしまい、いつも同僚に迷惑をかけてしまいます。友達とおしゃべりをしていても、何か興味深い内容があると、その事について自分の考えがどんどん進んでしまい、気がつくと友達が何を話していたのか聞いていなかった、ということもあります。また、一生懸命考え事をしているときに、周囲が騒がしかったり音楽がかかっていると、全く考えられなくなり、考えることを途中で止めてしまうことがあります。
このようなことが日常の中で良く起こるので、結果的に人に迷惑をかけたり、信頼されなくなったり、無駄に時間を費やしてしまうので、「自分は駄目な人間だ」と感じています。最近では、人に会うのが怖くなっています。
 

スタッフのアドバイス



人にはそれぞれ特徴があります。それは、良いところであったり、悪いところであったりします。完全な人間というのは存在しません。あなたの場合、とても明るく、元気なところが良いところですよね。だからこそ、多くの友達がいて、職場でも同僚や上司にかわいがられているのではないでしょうか。接客業特有の「初対面の人との会話」も問題なくできますし、楽しく仕事ができていますね。しかし、一方では集中力を保つのが難しく、思考や行動が途切れ途切れになってしまうという特徴もありますね。あなたは今、自分の悪いところにばかり注目していて、良いところを無視しているように思います。そして、「自分は駄目な人間だ」と決めつけ、「また失敗するだろう」と思い込んでいることから、人と会うのが怖くなっているのではないでしょうか。
これからのカウンセリングでは、これまでの失敗とその失敗をフォローする方法を沢山持っていることに気付き、これらの具体的対処法を一つ一つ確認します。そして、あなたならではの対処法を一緒に考えていきましょう。

STAFF

相談スタッフのプロフィール

荘厳舜哉

京都光華女子大学 元教授
博士(心理学)
(臨床発達心理士)

西山剛司

元公立中学校・府立特別支援学校教諭
元東京都特別支援教育巡回心理士
(公認心理師・臨床発達心理士SV・学校心理士SV・ガイダンスカウンセラー)

水崎由美子

産業カウンセラー
キャリアコンサルタント
(公認心理師)

●相談のご予約・お申込み

ご希望の相談日の1カ月前からお申込みいただけます。

以下の内容を明記の上、ホームページの申し込みフォームからお申し込み下さい。なお、会場の都合がありますので、相談日当日の1カ月前を申込期限とさせて頂きます。

主に相談したいこと 氏名 所属先や立場など
電話番号 住所(職場・自宅いずれかを明記)
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